特選コラム


素材ヒストリア アーモンド編

 アーモンドといえば、もともとはもっぱらお菓子の世界で親しまれており、私の記憶にある最初のものは、グリコの「アーモンドキャラメル」でした。昔は箱にアーモンドの実とともに、桜に似たかわいらしい花が描かれていたものです。
 原産地はアジア西南部の乾燥地帯で、古くから、種子の殻を取り除いた「仁」の部分が食用に用いられてきました。野生種は白い花をつけ、種子が苦いことから「ビターアーモンド」、栽培種は桃色の花をつけ甘みがあることから「スイートアーモンド」と呼ばれています。



 中近東では古くから親しまれ、聖書にもその名が登場します。有名なのは、モーセの兄アロンの杖のエピソードです。奴隷とされていたエジプトから導き出されて自由になり、荒野をさまよっていたイスラエルの民は、しばしば神に反抗して問題を起こしました。そんな中、神は祭司としてふさわしい人物を自ら選ぶため、12本の杖を用意させます。そして聖所とされる幕屋の中に一晩置かせました。

 その翌日、モーセはあかしの幕屋に入って行った。すると見よ、レビの家のためのアロンの杖が芽をふき、つぼみを出し、花をつけ、アーモンドの実を結んでいた。(民数記17:8)

  このしるしにより、アロンとその子孫に祭司の職務が賜物として与えられました。この芽を吹いた杖は十戒が記された石板、天から降ってきたマナとともに契約の箱に納められていた、といわれています。

 またアーモンドは日本の春の象徴、桜と同様に3月から4月にかけて、葉の出る前の枝に一斉に花を咲かせることから、聖書では「速やかなことの象徴」とされています。

 食用のアーモンドはビタミンEを豊富に含むことで知られていますが、スイートアーモンドオイルは約65%がオレイン酸、その他リノール酸、パルチミン酸などを含み、刺激が少なく保湿性にすぐれていることから、マッサージやスキンケアなどに活用されています。肌をやわらかくして整える効果もあり、乾燥肌、敏感肌の方でも安心して使うことができます。

 もくせい舎では、そんなスイートアーモンドオイルの効用を取り入れた石けんとして、「釜炊きオリーブ石けん スイートアーモンド」、「泡潤アーモンド」をご用意しています。





 また、アーモンドの実を練りこんだ「犀(もくせい) 扁桃土」は、ナッツとしてのアーモンドの香りを楽しめる逸品です。



(文責・河野)

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